症例報告:北島 充貴(鍼灸師)2020.2
30代・女性・第2子不妊┃鍼灸三焦調整をしながら体外受精で妊娠出来た


>>不妊治療状況と来店動機

出産後2年して第2子を希望。体外受精で3個採卵できたが、3回とも受精卵のグレードが低く着床できなかった。子宮内膜も薄い。 第1子も不妊症で体外受精をしながら、自然妊娠した。3年前に流産経験もある。
体外受精の着床率を上げるために誠心堂の妊活鍼灸三焦調整法と漢方をはじめた。

生理状況

生理周期27日。生理量は少ない・生理痛は軽くある。PMS症状はだるさ、眠気あり

パートナーの状況(男性不妊)漢方・鍼灸の有無

男性不妊なし


>>婦人科以外の随伴症状・病歴

疲れやすい・冷え症・イライラする・不眠・頭痛・耳鳴り・首肩こり・動悸・皮膚のかゆみ・むくみ・食欲がない・腰痛

生活歴

デスクワークで座る時間が長い。運動はしていない。最近ヨガをはじめた。


>>中医弁証と鍼灸三焦調整法所見

・脈診 関脈細弦
・舌診 舌淡、苔薄白
・腹診 上腹と小腹が硬い
・弁証:脾腎両虚、肝気鬱結
・治療原則:益脾補腎、疎肝理気
・上焦は興奮と疲労がある。中焦と下焦にある臓器の脾と腎が虚している。同時に中焦の肝が虚と実の状態で詰まり生じている。結果、子宮に栄養のある血液が行きづらくなっていると考えられる。

上焦所見と経過

・頭部は熱をもっており、頸の胸鎖乳突筋は硬い。筋肉が細く首肩こりも強い。不眠、イライラ、首肩こりもあるので頭部への血流も悪くストレス型の首こりが出ている。そのため、脳の下垂体の働きが乱れ、女性ホルモン(FSH,LH)の分泌も悪いと考えられる。
・鍼灸三焦調整をすることで、夜に眠れるようになった。首肩こりは減少し、胸鎖乳突筋のゆるみがでた。

中焦所見と経過

・腹診をすると上腹が硬い。腹部は細く全体的に力がない。背部は全体的に細く硬く背部兪穴は肝兪、膈兪に硬結ある。ストレスなどにより自律神経が乱れ腹部への血流が悪くなり硬くなっている。背中はストレス不安等で交感神経の影響をうけ硬くなったと考えられる。
・鍼灸三焦調整することで、腹部が柔らかくなってきた。イライラ、落ち込みも減少した。
※背部兪穴

下焦所見と経過

・腹診をすると小腹が硬く力がない。
足は冷えていてむくんでいる。ふくらはぎにも力がない。腰痛もあり腰部は虚して力がなく冷えている。
第2の心臓であるふくらはぎの力もなく、静脈血を心臓まで十分に戻し切れていないと考える。冷えも血が足の抹消まで届いていない。下腹が硬く腰は力がなく冷えていて腎が弱っていると考えられる。
・足の冷え、浮腫みが減少した。

鍼灸三焦調整法の治療方針

・安定して下焦にある子宮や卵巣にホルモンや栄養のある血液を送る必要がある。頭や首に鍼をして耳にお灸をすることで、脳への血流も良くなりリラックス効果も高くなり下垂体から女性ホルモンの分
・腹部と背部に鍼とお灸をし、自律神経のバランスを整え血流も良くする。腹部の血流が良くなり柔らかくなる。また気血を生成するために脾の働きを高める。
・腹部の下側に子宮・卵巣がある為、鍼やお灸・パルスで刺激をし血流を良くする。
・仙骨に鍼とお灸・パルスをして陰部神経・骨盤内臓神経を刺激し子宮動脈・卵巣動脈の血流を良くする。 足のツボとふくらはぎに鍼とお灸をすることで温かい血液が足先の抹消まで届き、静脈血を心臓まで戻りやすくし全身循環を促す。
・上中下の三焦の臓の働きを高め、全身の流れを良くし、着床しやすい状態にする。


>>結果・総論

通院ペース:生理1周期に4-5回来院
通院期間:2カ月半
・鍼灸三焦調整法を週1回のペースで2カ月半おこない、体外受精で妊娠・心拍確認しました。体外受精時は移植前後に鍼施術回数を増やした。
・鍼灸三焦調整法をすることで、自律神経のバランスも整い、子宮卵巣までホルモンや栄養ある血液がスムーズにいくようになり、子宮内膜の質を改善し、着床妊娠したと考えられる。特にストレスを溜めやすいかたなので、リラックスできたことも大きい。

>>漢方服用の有無

誠心堂薬局にて漢方煎じ薬、卵胞源、亀鹿二仙丸服用